電動自転車を選ぶ際に、バッテリー容量はとても重要なポイントです。
「どの容量を選べばいいのかわからない」「容量が小さいとすぐに充電が必要になるのでは?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
たとえば、通勤や通学で毎日長距離を走る場合は大容量のバッテリーが必要ですが、買い物やちょっとした移動が中心なら小容量でも十分です。
しかし、実際の走行距離は道路の勾配やアシストの使用状況によって変わるため、単純に数値だけで決めるのは難しいかもしれません。
そこで本記事では、電動自転車のバッテリー容量の目安について詳しく解説します。
用途別にどの容量を選べばいいのか、実際の走行距離や選ぶ際の注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
電動自転車のバッテリー容量の基本

電動自転車のバッテリー容量は「Ah(アンペアアワー)」という単位で表され、数値が大きいほど1回の充電で長く走行できます。
バッテリー容量の目安は以下のようになります。
- 8Ah未満:短距離向け(約25~35km)
- 8Ah~10Ah:街乗り向け(約30~45km)
- 12Ah~14Ah:通勤・通学向け(約50~60km)
- 16Ah以上:長距離向け(約70km以上)
ただし、走行距離は使用環境によって変わります。
例えば、坂道が多い地域ではバッテリーの消耗が早くなりますし、冬場は気温が低いため性能が落ちることがあります。
用途別のバッテリー容量の目安

1. 買い物や近所の移動が中心(8Ah未満)
短距離の移動が多い場合は、比較的小容量のバッテリーで十分対応できます。
特徴
- 1回の充電で約25~35km走行可能
- 軽量で扱いやすい
- 価格が比較的安い
おすすめの人
- スーパーやコンビニへの買い物がメイン
- 週に数回しか自転車を使わない
- 充電頻度が高くても気にならない
2. 街乗り・通勤通学(8Ah~10Ah)
毎日の移動で10km前後走る人には、8Ah~10Ahのバッテリーが適しています。
特徴
- 1回の充電で約30~45km走行可能
- 比較的軽くて扱いやすい
- 充電頻度は週に2~3回程度
おすすめの人
- 駅や職場まで片道5km~10km程度の通勤・通学をする人
- 買い物やレジャーなども含めて日常的に自転車を使用する人
3. 長距離移動や坂道が多い地域(12Ah~14Ah)
片道10km以上の通勤・通学や、坂道が多い地域では12Ah~14Ahのバッテリーが適しています。
特徴
- 1回の充電で約50~60km走行可能
- 坂道や長距離走行でも安心の容量
- 充電頻度は週に1~2回程度
おすすめの人
- 自転車通勤・通学で片道10km以上走る人
- 坂道が多く、アシストを強めに使う必要がある人
- 充電回数を減らしたい人
4. 長距離・頻繁に自転車を使う人(16Ah以上)
1回の充電で長距離を走る必要がある人には、大容量のバッテリーが最適です。
特徴
- 1回の充電で約70km以上走行可能
- 充電頻度が少なくて済む
- 重量があり、本体価格が高め
おすすめの人
- 片道15km以上の長距離通勤・通学をする人
- 配達や仕事で1日中自転車を使用する人
- 長時間のサイクリングを楽しみたい人
バッテリー容量を選ぶ際の注意点

- カタログ値よりも実際の走行距離は短くなる
メーカーが公表している走行距離は、最適な条件下での目安です。
実際には、走行モードや道路状況、荷物の重さ、気温などで変動します。
- 充電時間を考慮する
容量が大きいほど充電時間も長くなります。
たとえば、8Ahのバッテリーは約3時間でフル充電できますが、16Ah以上のバッテリーでは約6時間かかることもあります。
- バッテリーの劣化を考慮する
バッテリーは使い続けると劣化し、徐々に走行可能距離が短くなります。
特に3年以上使用すると性能が落ちるため、長期的に考えて容量を選ぶことが大切です。
バッテリー容量が減る原因と長持ちさせる方法
電動自転車のバッテリーは使用するにつれて劣化し、容量が徐々に減っていきます。
寿命を延ばすためには、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
- 充電のタイミングを守る:バッテリーを完全に使い切る前に充電するのが理想的。
- 高温・低温を避ける:直射日光や極端に寒い場所での保管はバッテリーの劣化を早める。
- 長期間使わないときは適度に充電:長期間放置すると劣化しやすいため、月に1回程度の充電を行う。
また、バッテリーの寿命は一般的に3~5年程度といわれていますが、適切に使用すれば長持ちさせることができます。
まとめ
電動自転車のバッテリー容量は、走行距離や使用目的に応じて選ぶことが大切です。
容量が大きいほど長距離を走れますが、価格や充電時間とのバランスも考慮する必要があります。
また、バッテリーの寿命を延ばすためには適切な充電・保管方法を実践しましょう。
用途に合ったバッテリーを選ぶことで、快適な電動自転車ライフを送ることができます。